牙を抜かずに育てる(算命学)

算命学で鑑定していると
「なるべく若い時に苦労した方が」
みたいな話をすることがあります。大体が強い星(例えば天将星とか)を持つエネルギッシュな方達にですね。

宿命中殺を持っている方でも
「親縁がないので、親から助けがないのが自然」
という話をすることもあります。

こういう風に「○○したほうがいいよ」と推奨する内容と、実際そのご本人がそれでどう思うかは別!!ということはよくあると思うんです。
例えば「親縁がないので親からの助けがないのが自然」と言っても、子供や学生の時代に親から真っ当な助けがないことは時に大変な苦労になります。時には泣いたり恨んだり、大きなトラウマになったり。
けっしていいことじゃない。でもその人に合う環境だった、なんてことはあります。
こればかりはどうしようもないです。

「若い時に苦労した方が」なんて言われても好んでそちらに駆けていく人がどれだけいるか。

特に本人ではなく親(特に母親)が子のことで言われても、なかなか「ハイソウデスカ」とは思えないのではないでしょうか。
私だってねえ、頭ではイヤってほどわかっているけど、娘をただ見守るだけというのはなかなかしんどくてきついものです(うちの娘はエネルギーつよつよのやりたいことしかやらない人です)
わかってるんですよ苦労させなきゃって・・・でも子供の苦しむのを見るのは全然嬉しいことじゃない。

でもまあこういう人たちはそれだけのパワーを持っているということ。
親がいなくても生きていけるパワーです。
ストレートに言うと親の存在は邪魔なことが多いので、現代の少子化の中では本来の力が発揮しにくいと思う(戦時中とか、その前までの文明や産業が未開発な時代の方が合ってたりして?)

パワーと言うか、「牙」を持っているようにも私には見えます。
見えない牙を持っているように。
それを使いこなすにはなるべく牙の柔らかいうちに、色々なことにぶつかって鍛えて牙を磨くのが望ましいのだろうと思います(放っておけば大体そういうシチュエーションを選んでいくし)

危ないからと親が牙を抜いてしまったり、牙を研ぐ環境を取り上げたりしたら腑抜けになってしまいます。
その子は牙を持って生まれてきた意味があるのに、牙をもって生まれた意味がなくなります。

親はいかにノータッチでやっていけるかという持久戦になります。
たまーに「牙を抜かれて腑抜けになった」事例もみるので手出しはほどほどにしないといけない・・・って、とりとめがないですが自分に向けてちょっと書いてみました。おわり。

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