風穴を開けるのはいつも異端児である(算命学)

今日は昔話から始まる・・・

昔、といっても平成の終わりごろ。
とある地方都市のそこそこ田舎に、とある中年女性が両親と住んでおった。

ある年、その女の父親が病気で亡くなってしもうた。
その女が住んでいる辺りは「隣組」というものがあって、その組で通夜・葬式がある時は各家庭から手伝いに出なければいけないしきたりだったのじゃ。
しかしその女の家はそんなに知り合いも多くなく、こじんまりと葬式を済ませたかったので組長さんに
「うちの葬式はお手伝いはいりません。身内だけでやります。」
と断ったのじゃ。

組長さんは
「それは困る。うちの組では通夜葬式は組で手伝うのが決まりだ。」
「他の家はみんなそうしている」
と怒って聞かなかったそうじゃが、女は
「いえそんなこちらも困ります。我が家だけで済むので絶対結構です!!」
と譲らず、結局は組長さんを押し通して、女は隣組の手伝いなしに葬式を済ませてしまったのじゃ。

そしてその後。
女の家は村八分になった・・・

ということはなく、それ以降は他の家も
「葬式ですが、身内だけでやります」
「手伝いはいりません」
と断るようになったそうな。

最近ではもう色々すっ飛ばして、
「○月△日に亡くなって、もうすでに通夜葬式を済ませました」
という知らせが後でくるようになったそうじゃ。めでたしめでたし。

という話を知人から聞いて、きっと近所の人はその女性の家に内心感謝しているのだろうな~と想像してしまうのですが、すっごく宿命中殺みを感じました。

周りからちょっと浮いている
周りのこうあるべしというルールからはみ出る

こういう性質を持つ宿命中殺持ちはおもいっきり異端児であるけれど、そういう人が長年凝り固まった状態に風穴を開けて革命を起こすのだ。
まあうまく行かなかったら変人扱いですが、これぞ中殺のうまい使い道の一つでありましょう。

ちなみにこの女性は日座中殺(日干支が甲戌、乙亥のどちらか)なのでした。
変わっている人は変わっていることが武器ですね。


この記事を書いた人
SNSでフォローする