
冬は易の季節ですね!
私が今勝手に決めた説です。
せっかくなのでいくつか易の話を書いていこうかと思います。
易と言えばやっぱり「八卦」でしょうか。
占いといえば「当たるも八卦当たらぬも八卦」という言葉があるくらいですしね。
ちなみに
「八卦」
ってみなさんどうお読みになりますか?
「当たるも八卦当たらぬも八卦」は「あたるもはっけあたらぬもはっけ」と読むので「はっけ」でしょう!!!と私は思っていましたが、
はっけ
または
はっか
と読みます。どちらでもかまわないようです。
意外と易の用語は卦を「か」と読む場合が多いので、それに倣うと はっか なのかもしれません。
翡翠輝子先生が日本語教師をしていた時、中国から来た生徒さんに「八卦」を読んでもらったら、「か」でも「け」でもなかったそうです。なので自信を持って適当に読んでもいけるなと思ってます。
八卦は名前の通り八種類あるのですが、今回はその中の「乾」の話。
「けん」と読みます。
「乾」は自然界にたとえると「天」です。
どこまでも高く澄んだ青い空ーーーー!!ってイメージです。
天高く馬肥ゆる秋という言葉がありますが、空気が乾燥して空がクリアに見え、天がどこまでも高く感じられる秋は「乾」に配当されるシーズンです。

易は陽と陰の二元論をもとにあらわされますが、「乾」はこんな風になります。

3つの「陽」で構成されているのが乾。
どこまでも強く、元気で、勢いのある構成、それが乾の性質です。
大変男性的なイメージです。ファミリーに例えると「父親」
いらすとやさんの絵で作ったので、ちょっと雄々しさ的なのは薄いですが・・・

「陽」は明るく前向きでいいイメージがあるかもしれませんが、全て陽で構成されている乾はちょっとバランスが悪く極端な部分も持ち合わせています。強きゃいいってもんでもない。
よく講座で話す例ですが、私が派遣で薬局で働いていた時のこと、新しい薬局での仕事を翡翠先生と占ったことがあります。
その時は「乾」が2つ重なった「乾為天」という卦がでました。すべて陽です。

翡翠先生は「すごくハードな職場ね」とおっしゃいました。陽ばかりというのは陰の引っ込んだ部分がないので、ゆるみやゆとりが無いのです。
実際にすごく忙しい薬局で、ずっと表で立ちっぱなしで延々喋って延々入力して・・・となかなかハードでした。歩けるとまだいいんですが立ちっぱなしは最初は結構辛かったです。あと息をつける場所が少なくて困りました。
まあ忙しくて仕事運がいいと言えばいいのか・・・?ビジネスライクな卦です。
「乾」は「ガンガン行くぜ」ってコマンドみたいな八卦なのです。
とりあえずそこだけでもご理解のほどよろしくお願いいたします。
