タイトル見ると「何事か」という感じですが、いつものように占いの話です。算命学の話。
理念というと大げさですが、
「こんなふうなことをしたい(欲しい)」
「こんな人になりたい」
「こんな状態が理想♡」
「こういう世界になったらいいのに」
なーんてことを考えるのが好きなのは龍高星、玉堂星の人たちです。
脳内であーでもないこーでもないとコネコネするのが大好きな星です(それが実現が可能かとかペイできるかとかそういう話は全く別どころか嫌うくらい)
龍高星のほうがまわりがびっくりなちょっと突飛なことを思いつくアイディア豊かなタイプで、玉堂星の方は理想をどこまでも突き詰めて純度を高めていくタイプです。
そういう夢や理想たっぷりのアイディアを、本当に実現するために
「実現するにはどんなやり方で周りに働きかけるのがいいか」
「だれに声をかけたらいいだろう」
「使えるお金はどれくらいだろう?」
「どういうルートでお金をひっぱってくることができるだろう」
なーんてことを考えるのが上手なのは禄存星、司禄星の人たちです。
どんなことも現実に落とし込むにはお金やマンパワー等が必要ですが、そういうことを扱うことに長けてます。結果が出ないことはしたくないというくらいです。
理念は大事です。でもどんな素晴らしい理念もただ思い描くだけでは絵に描いた餅ですし、理念や信念のカケラが全くなく単に勘定したらプラスになるというだけの実現化は芸がない。
この2つはなかなか葛藤が激しいもので、すんなりマッチしません。
ちなみにご自分の命式に
【龍高星または玉堂星】
【禄存星または司禄星】
この2種類の両方を持っていると「理念と実現」の葛藤が常にあるということになります。
「あれやりたい!これやりたい!理想はどこまでも高く美しく!」という気持ちに「それは本当に可能なの?お金の算段は大丈夫?周りからの反応は考えてる?」 という冷や水を浴びせることを繰り返している感じ。
特にどちらかの星が中心にあるとその傾向が強いです。
この組み合わせでいつも思い出すのがこの方。
2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏。
この方、かのイベルメクチン(抗寄生虫薬)を開発した方なんですね・・・
中心は龍高星で、南と西の星が禄存星です。
「わからないことを知りたい、どこまでも突き詰めたい」というのが龍高星なので、研究者にはぴったりですね。
ノーベル賞を受賞するくらいなので化学者としてはもちろん超一流ですが、この方の経営の手腕も同じくらい有名です。
開発した抗生物質から得られた莫大なロイヤリティを研究に回したり(薬の研究とかはめっちゃお金かかるから、お金を引っ張ってこれる先生はすごい✨)研究所の財政を立て直したり、変わったところではご自分の地元に日帰り温泉を建設したりしてます。発想がユニークですね。
理念と実現という葛藤の激しい組み合わせを昇華させているようにしか見えません。中心が龍高星なので基本は理念の人じゃないでしょうか。
一般ピーポーは真似しようとしたってなかなかここまでいきませんが、自分が「理念」「実現」どっちが得意かは考えることができるのでは。ご自分の強みはどちらでしょう。
ちなみに私はどちらも持っていないので、別の所で何とかしようと思います。残念☆