そのテレビは買っていい?(易)

先日の易の読み会で
「あー、卦がいい悪いじゃなくて、『占的』が大事なんだな~」
と実感したお題があったので、記録しておきます。

Sさんからのお題は
「テレビが前から怪しかったけど、とうとう壊れてしまった。近くの電器屋さんにこのあと夫と行く予定ですが、目を付けていた展示品のテレビがあるけど、それを買うのはどうですか?」
でした。

「展示品でいいの?」
と伺うと、その展示品は一つ前の型落ちのモデルだそうです(なので多分お安め)。でもそんなに機能が大きく変わるわけでもないのでそれで全然構わないとのこと。

ということで、ご参加の皆様が各自で「このテレビを買うのはどう?」と卦を立てました。
私が出したのは
雷沢帰妹(らいたくきまい) 五爻

雷沢帰妹は「不当な状態」「順番がチグハグ」などの状態を「結婚」の形で説明しています。
「雷」は年長の男、「沢」は若娘で、若い娘が勢いのままに押しかけ女房をする、みたいな形です。
現在だったらそれがどーした、って話ですが大昔の易の時代ではきっととんでもなく節操のない話だったのでしょう。
順序や立ち位置がおかしいよ、という卦で、「副妻の卦」とも言われ、副妻やお妾さんのように自分の立場をわきまえているなら良いということが書いてあります。

五爻の爻辞は
「帝乙妹を帰がしむ。其の君の袂は、其の娣の袂の良きに如かず。月、望に幾し。吉なり。」
とあって、君主が妹を嫁がせるが、その妹の衣服は副妻の物より劣っている。それはとても奥ゆかしくてイイネ!!ってことのようです。

ということで、展示品(型落ち品)を買うのはOK!!ってことになります。
もしこれが、新発売の最新機種であったらNOになるでしょう。
基本的に雷沢帰妹は吉の卦とはいいがたいと思うのですが、こういう占的にならバッチリ吉、というのが易(というか卜術全般)の面白い所ですね。

他の方も
・地山謙 上
・地沢臨 四
・風水渙 二
などで全員OKでした。

ちなみにその後、どうなったかをSさんが教えて下さったのですが、お目当ての展示品は売り切れてしまったどうです。
でも近隣の店舗からそれよりグレードが1つアップした未使用品(こちらもやはり一つ前の型)を取り寄せてもらい、お安く買えたようです。よかったよかった。

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